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小児用コロナワクチンについて(11月16日更新)
更新日:2022年11月16日
5歳から11歳までの小児用ワクチンの実際の効果と副反応が明らかになってきました。
発熱や頭痛などの副反応は12歳以上のワクチンよりは症状が軽く頻度も少ないようです。
効果については、発症予防効果は接種1か月後で60%、2か月後で30%程度だそうで、中等度の有効性とされています。
入院予防効果(=重症化を防ぐ効果)は2か月後で80%で、重症化を防ぐ効果は高いようです。
以上は厚生労働省の公式文書によりました。
ここからは私見ですが、インフルエンザワクチンと同程度の効果や副反応との印象です。
この秋からの12歳以上を対象としたワクチンは、2年半前に中国で流行した最初のウイルス株(従来株)とオミクロン株の2価のワクチンに切り替わりました。
一方、小児用ワクチンの3回目接種が始まりましたが、こちらは、これまでの1~2回めと同じワクチンで、オミクロン株は入っていません。従来株だけです。
11月から始まった、6か月から4歳対象のワクチンにもオミクロン株は入っていません。
効果や副反応について、国内でのはっきりしたデータはありません。
7~9月の第7波も、2~4月ごろの第6波と同様に当院の子どもの患者さんの99%は軽症でした。
十分に時間をかけて検討され、親御さんも御本人も十分に納得の上で接種をお受けください。